コント:コンビニ強盗
店員:いらっしゃいませ
強盗: おい金を出せ!
(強盗、目出し帽におもちゃの拳銃を持っている)
店員: はい、かしこまりました。ただ、その前にちょっとお願いがございます。
強盗: お願い?何だよ、言ってみろ?
店員: このコンビニは、お客様に感動を味わっていただくために、いくつかのプレゼントをご用意しております。
強盗: プレゼント?何だよ、プレゼントって?
店員: はい。プレゼントに応募していただいた後に、金をお渡しします。
強盗: ふざけるな!
店員: ふざけていませんよ。素敵なプレゼントです。では、始めますね。一つ目のプレゼントは、旅行券です。
強盗: 旅行券?それって、どこに行けるんだ?
店員: いえいえ、旅行券は、どこか行けるのではありません。旅行券は、どこに連れて行かれるかです。
強盗: はぁ?連れて行かれる?こぇーなぁ。
店員: はい。連れて行かれるのです。旅行券は、お客様の好きな場所ではなく抽選で決まる場所に連れて行かれるというシステムになっています。
強盗: そんなの嫌だから、早く金をだせ。
店員: いえいえ、そんなに嫌ではありませんよ。
楽しいですよ。旅行券は、世界の名所や絶景を見ることができます。
では、やりましょう。こちらの箱から、旅行券を引いてください。
強盗: 仕方ねえな!
店員: では、どうぞ。旅行券を引いてください。
強盗: (旅行券を引く)
強盗: なんだよ、これ!
店員: どうでしたか?旅行券は、どこに行けますか?
強盗: ピョンヤンって?
店員: はい。北朝鮮です。
どうですか?
楽しみですか?
強盗: 楽しいわけねぇじゃないか!不安しか残らねぇよ。
店員: いえいえ、楽しいはずですよ。北朝鮮は、核ミサイルや洗脳や拷問処刑など色々味わえる素敵なところです。
(まずいワードにはピーを入れる)
店員:では、次のプレゼントに移りましょう。
店員: 二つ目のプレゼントは、ロロ6です。
強盗: ロロ6?それって、どれくらい当たるんだ?
店員: いえいえ、ロロ6は、どれくらい当たるのではありませんよ。
ロロ6は、当たらないのです。
強盗: はぁ?当たらない?
店員: はい。なかなか当たらないです。ロロ6は、お客様が買った番号と、抽選で決まる番号が一致しないとお金がもらえないのです。
強盗: 当り前じゃねえか。それじゃ、プレゼントにならねぇなぁ。
店員: いえいえ、プレゼントになりますよ。ロロ6は、夢を見ることができます。
では、はじめましょう。こちらの箱からロロ6を1枚引いてください。
強盗: 勝手にすすめるなぁ、まぁ仕方ねえ!
店員: では、どうぞ。
強盗: (ロロ6を箱から出す)
強盗: なんだよ、これ!
店員: どうですか?ロロ6は、何番ですか?
強盗: なんだよ、000000番だってよ!なんで同じ番号が、しかも連番ってなんだよ。
店員: はい。連番です。
どうですか?
当たりそうですか?
強盗: こんなの当たるわけねえだろ!
本家のロト6でもちゃんと1から42までの数字になってるわなぁ。
店員: いえいえ、当たるかもしれませんよ。
ロロ6の抽選日は、明日です。
こうご期待ですね。当たる確率が低いほど、金額が高くなるというものですから。
強盗: あたり前のこと言うな。それにカードには連番の場合は残念賞としてお客様から100万円いただきますって書いてあるわ。どういうことや。
店員:では、最後のプレゼントに移りましょう。三つ目のプレゼントは、車です。
強盗: 車?それって、どんな車だ?
店員: いえいえ、車は、どんな車なのではありませんよ。車は、どこにあるかなのです。
強盗: はぁ?どこにある?どういう意味だ。
店員: はい。どこにでもあるという意味です。ただし車は、お客様が探して見つけてください。
強盗: なんだよ、プレゼントじゃねぇじゃかないかよ!
店員: いえいえ、プレゼントですよ。車は、素晴らしい車です。
では、やりましょう。こちらの地図を見てください。
強盗: (地図を見る)
強盗: なんだよ、これ!
店員: どうですか?地図は、お分かりですか?
強盗: お分かりじゃねえよ!地図が白紙って何だよ?
店員: はい。地図は白紙です。どうですか?
車は、どこにありますか?
強盗: どこにあるかわかるわけねえだろ!
店員: いえいえ、わかるはずですよ。
地図が白紙なのは、車がどこにでもあるということです。
強盗: なんだと!?
店員: はい。車がどこにでもあるということです。
車は、お客様はお好き車を盗めばいいのです。
強盗: はぁ?盗む?
店員:: はい。盗んでくるということです。車は、無断で乗り回して、返さないというものです。ここに盗難セットをご用意しておきました。ご自由にお使いください。
強盗: なんだと!?
店員: 車は、お客様に感動を味わっていただくためのプレゼントです。では、お客様にお渡しする金額は…0円です!
強盗: 0円?おい、どういうことだ?
店員: はい。感動0円です。
強盗:笑顔0円みたいに言うな。
店員:それでは、お支払いは現金にしますか?それともカードにいたしますか?。
強盗: 何だよお支払いって。プレゼントじゃねぇのかよ。カードだ。
店員: はい、こちらといたしましても経費がかかっているので、ただというわけにはいかないのです。
カードですね。かしこまりました。それはいい選択です。
強盗: どういう意味だ。
店員: はい。このレジはキャッシュレスを推奨しております。
現金は使わずに、カードやスマホで支払うというものです。
便利で安全ですよ。
強盗: そんなの知らねえよ!
店員: そうですか。残念ですね。
でも、心配しないでください。
それではこちらのカードリーダーに、お客様のカードを差し込んでください。
強盗: ふん、仕方ねえな!
店員: では、どうぞ。
強盗: (カードを差し込む)
店員: ありがとうございます。では、こちらの画面に、お客様の暗証番号を入力してください。
強盗: なんだよ、暗証番号って?
店員: はい。暗証番号です。カードを使うときに、セキュリティのために、数字4桁を入力する必要があります。
強盗: そんなの知らねえよ!
店員: そうですか。残念ですね。でも、大丈夫です。
こちらの画面に、ヒントが表示されますから。
強盗: ヒント?
店員: はい。ヒントです。ヒントは、お客様の暗証番号に関係する言葉です。
ヒントを見て、暗証番号を推測してください。
強盗: ふん、やってやるぞ!
店員: では、ヒントをご覧ください。
強盗: (画面を見る)
強盗: なんだよ、これ!
店員: どうですか?
ヒントは、お分かりですか?
強盗: お分かりじゃねえよ!ヒントが「強盗」だってよ!
店員: はい。ヒントは「強盗」です。
どうですか?
暗証番号はを思い出しましたか?
強盗:「5010」に決まってるだろ。
店員: 正解です。すばらしい。
お客様のカードは、盗難カードですから。
強盗: はぁ?盗難カード?
店員: はい。盗難カードです。
お客様のカードは、先日、別のコンビニで強盗に奪われたカードです。
そのカードの持ち主は、暗証番号を「5010」と変更して網を張っていたのです。
強盗: なんだと!?
(警察が到着、音だけ)
店員:このお客様は強盗犯です。逮捕してください。
警察: 了解しました。おい、おとなしくしろ!
(警官の声はナレーション)
店員: それでは、またのご来店をお待ちしております。
強盗: ちくしょう!